令和五年度野田市小中学校体育連盟研修会の講師として教師の皆さまに講演する機会を頂きました。
令和五年度野田市小中学校体育連盟研修会
光栄なことに令和6年2月16日に「令和五年度野田市小中学校体育連盟研修会」でお話させていただく機会を頂きました。
僕は野田市で育ってきて4人の息子たちも野田市で育っていきます。
そんな野田市に何か影響を与えられる機会を頂けて大変嬉しくもあり、色々な講座で教えてくださった先生方、来てくださっている患者さまがいることで学ぶことができ野田市に還元できるということで色々な方への感謝でいっぱいになりました。
今回資料を作るにあたり、野田市市長、市議会議員、商工会議所、野田市小中学校体育連盟事務局の方に内容をお伝えしてご意見を頂きながら資料を作りました。
野田市では「健康スポーツ文化都市宣言」ということで健康というテーマに結びつくような形で小中学校の体育教師の皆さまにスポーツ、身体の使い方に過ごしていただくためにということでお話しさせていただきました。
先生方は、これまで習ったことも無いような内容をお伝えさせていただきました。
内容的には、
・意識をするということはどんな影響があるのか?
・身体を動かしていくときにうまくできる子、できない子はなぜなのか?
という2つの大きなテーマでお話しさせていただきました。
意識については産後のママ向けのイベントでもお話しさせていただいていた内容を体育教師の皆さま、小中学生でもできるように少しアレンジしてみました。
意識の影響
運動をするときに「意識が大事だよ!」「意識をしましょう!」と言われることがあると思います。
みんなが言うんだからきっと大事なのでしょう!?
でも、意識をするときと意識していない時の「差」ってどのくらいあるのでしょうか?
意識は目で見えるものではないですよね。
僕もあるセミナーで学ぶまでは意識の影響というのはわかりませんでした。
意識の影響が目で見える、もしくは身体で変化を体感できるワークを以前体験して意識を変えるだけでできることが増えていく経験をしました。
僕の経験したことを野田市の子供たちにも体験していただけたらと思い今回の講座で、目で見える形にするワークを2種類体験していただきました。
最初からできた方もいますが、最初うまくできない方も意識の仕方を変えたらうまくできるようになっていました。
意識をするということでどのような変化が出るのか、意識をするしないでどう違うのかをお伝えさせていただきました。
身体を動かしていくときにうまくできる子、できない子はなぜなのか?
新しい動きをできるようになるためには過去に手に入れた動きをベースに新たな動きを獲得していきます。
この時に本来は動きができている場合と動きを獲得していなくてできていない場合があります。
同じことを何度も注意されるようなことがあると思いますが、もしかしたら身体の不具合が生じてできていないのかも知れません。
ですが身体の不調とは考えないで他の部分の動きを多くしてカバーしているケースもあります。
余計な動きがあれば身体への負担も増えるので怪我やパフォーマンスが上がらないということに繋がっていきます。
多くのことはできないのでスクワットを例にして使う筋肉がどうなのか?
使う筋肉が違う時にはどういうトレーニングをしたらいいのか?ということを先生方に体験して頂きました。
(写真は野田市小中学校体育連盟事務局の方から頂きました。)
オスグッドの予防にも繋がるトレーニング
お尻の筋肉と腿の後ろの筋肉を使うトレーニングを先生方も左右10回ずつトレーニングして頂きました。
腿の前(大腿四頭筋)が硬くなっている人におすすめのトレーニングです。
小中学生で膝の下が痛いとオスグッドで悩まれる子供達がいますが腿の前を使って硬くなりやすいお子様がいたらこちらのトレーニングを是非やって頂きたいと思います。
身体のケアはもちろん大事ですが、間違った使い方をすることで身体の負担が増えてしまって怪我に繋がっている子供達もいます。先生方には、間違った使い方をしている人、間違っているかも!?と疑問を持ちながら生徒たちに接していただければ事前に使い方の修正をして怪我を未然に防げるかもしれません。
身体の不調を検査で気づけるようになろう!
人間の身体は重力に対して応力が働きしっかりと立つことができます。
当院では、「椅子に座ると脚を組みたくなる。」「座っていられない。」という状態の方が多く来院されます。
実は「椅子に座ると脚を組みたくなる。」「座っていられない。」というのは身体の不調のサインです。
子供達でいうと起立性調節障害と診断されるような子供達も重力に身体が負けてしまってして身体を支える能力がなくなっている子がとても多いです。
このような身体は左右のどちらかもしくは左右両方とも力が入りにくくなっているケースがとても多いです。
脊髄からの神経の情報が上手く伝達できていない可能性があります。
子供達が運動をする時、重いランドセルを持つことが身体の不調の影響により支えるのが難しい状態で姿勢が悪くなっていたとしたら、子供が「姿勢が悪い」と言われたり、「サボっている」と言われるようなことがなくなれば子供達の身体がわかる味方になれるのではないかと思って講義内容に組み込みました。
野田市の小中学校の先生が研修に来てくださっているので当院に来ていない親御さんも学校で身体のチェックをしてもらえたらと思います。
不調が見つかってしまって改善したいと思ったら身体のケアに行ってください。(野田市では色々な接骨院、整体院、鍼灸院がありますがどこでも対応できるとは限りませんのでご了承ください。いくつかの場所では対応できると思います。)
スポーツを頑張っていきたい子供をお持ちの親御さまへ
色々なスポーツがありますが、共通していえるのは身体をきちんと使える土台があるのか?ということです。
練習は頑張っているのになかなか成果に繋がらないなどのお悩みがあれば、
「もしかしたら片方だけ力が入っていないのかも!?」と疑問に思っていただけると問題の解決策が見つかるかもしれません。
才能はある。
努力もしているけど身体の不調が実はあって結果に結びつかない。
としたらとても親としては悲しくなるのではないでしょうか?
多くの親は子供が努力をしていれば応援したくなると思います。
そのような応援したい気持ちを僕は野田市の小中学校の先生にも応援して頂きたいと思って講義をさせて頂きました。
先日講義を受けていただいた先生方には僕の連絡先をお伝えしているので僕に直接でなくても学校の先生方に一度ご相談いただければ何かしら考えていただけると思います。
身体の不調があるかどうかというのを簡単にチェックできる小中学校になればより安心に繋がると思いますし、学校の先生から僕の方に連絡がきてお伝えすることが増えると良いよい状況に繋がるのではと考えていますので是非小中学校の先生にご相談ください。